水草水槽に最適!外部式フィルターの特徴とオススメ3選!

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福岡県出身。数年前にアクアリウムに出会い、そこからどっぷりアクアリウムの魅力に取り憑かれてしまいました。主に水草水槽メインでやってます。魅力をいろんな方々に知ってもらう為に、日々の水槽管理記録や、アクアリウムに役立つ情報を発信していきます!

水草や生体を育成するためには、水を綺麗に保つことが重要です。その役割を果たすのがフィルターと呼ばれるろ過装置です。

ろ過器には外部式フィルター、上部式フィルター、底面フィルター、外掛け式フィルターなど様々な種類がありますが、水草水槽に最適なフィルターといえば、やはり外部式フィルターでしょう!45cm以上の水草水槽には必ずと言っていいほど外部式フィルターが使用されています。

ではなぜ、外部式フィルターが水草の育成に適しているのでしょうか?外部式フィルターの仕組みや特徴とオススメの製品を紹介します!

 

そもそもろ過とは?

外部式フィルターに付いて説明する前に、まずろ過についての基礎知識を身につけておきましょう!

ろ過とは簡単に言えば水を綺麗にすることですが、ろ過における「水を綺麗にする」という意味には、実は3つの意味があるのです。それが「物理ろ過」「生物ろ過」「化学ろ過」です。

以下に3つのろ過について説明します。

 

物理ろ過

生体の糞や餌の食べ残し、ゴミなど、目に見える不純物を取り除くのが物理ろ過です。ウールマットやスポンジなどに不純物を引っ掛けて取り除きます。

生物ろ過

バクテリアの力によって水質自体を綺麗にするのが生物ろ過です。バクテリアが行う「硝化」という力によって有機物や有害物質を分解することで、生体や水草に害が少ない水質にします。バクテリアの住処になりやすい多孔質なろ材を使用します。

化学ろ過(吸着ろ過)

白濁りや、流木を使用した際に発生する黄ばみなどの色素などの物質を吸着して取り除くのが化学ろ過です。主に活性炭やゼオライトなどを使用します。

 

外部式フィルターとは?

外部式フィルターとは、その名の通り水槽の外部に設置するろ過装置のことです。水槽の下にろ材を入れる容器を設置し、吸水パイプと排水パイプで水槽とつなぎます。

仕組みは非常にシンプルで、吸水パイプからサイフォンの原理で水をろ過槽に流し込み、ろ過された水をモーターの力で水槽に戻すといった形になります。ろ過装置本体も、容器の上部にモーターが付いたシンプルな構造で、メンテナンス性に優れています。

水槽に直接設置するのは、吸水パイプと排水パイプのみで、フィルター本体は水槽台のキャビネットに収納することができるので、他のフィルターと比べてスッキリとして見栄えがとても良いです。

また、ろ過槽は密閉されており、モーター音があまりせず静音性に優れているのも大きな利点です。

 

外部式フィルターを構成する部品

外部式フィルターは複数のパーツで構成されています。それらのパーツはバラ売りされているものもあり、自分の好みのパーツを組み合わせて使用できるのも外部式フィルターの大きな特徴です。

それでは、外部式フィルターを構成するパーツを見てみましょう。

 

 

ろ過槽(本体)

ろ材を入れる容器のことです。中にはろ材を入れるケースが入っているものもあります。上部にはモーターが付いており、このモーターの力で水を水槽へ汲み上げます。

 

吸水パイプ

水を吸い上げる(ろ過層へ流す)パイプのことです。水槽の側面にキスゴムを使用して取り付けます。自然感にこだわる水草水槽(ネイチャーアクアリウム)では、より目立たず見栄えも良いガラス製のものを使用している方も多いです。

 

ストレーナ

吸水パイプの先端に付いた網(濾し器)です。小さな生体やゴミなどがろ過器に吸い込まれないようにするための役割があります。

 

排水パイプ

ろ過層でろ過された水を水槽に戻すためのパイプのことです。吸水パイプと同じく、水槽側面にキスゴムを使用して取り付けます。こちらも吸水パイプと同様に、水草水槽ではガラス製のものが人気です。

 

ホース

吸水パイプ・排水パイプとろ過器本体とを接続するために使用します。緑、グレー、透明などの色があります。

 

ダブルタップ

吸水パイプ・排水パイプが繋がれたホースを、ろ過器上部のモーターに接続するためのパーツです。ホースをダブルタップに接続し、タップをろ過器に接続します。ホースをろ過器から取り外す際は、タップごと取り外しができるため、ろ過器の掃除をする際に非常に便利です。

 

水草水槽にはガラス製の吸水パイプ・排水パイプが見栄えもよくオススメ!

 

外部式フィルターのろ過の仕組み

外部式フィルターは、ろ過槽の中に複数の材質のろ材を層になるように入れ、そこに水を通すことでろ過します。下の図が代表的なろ材の組み合わせと、ろ材の順番、ろ過の仕組みです。

このように、物理ろ過、生物ろ過、化学ろ過用のろ材を組み合わせることができます。

基本的には、バクテリアの住処となる多孔質なろ材を多く入れ、生物ろ過に特化させて使用することが多いですが、流木などを使用したレイアウトで黄ばみを抑えたい時には、図のような活性炭などのろ材を入れるなど、自分の好みに合わせてろ材を選ぶことができます。

 

外部式フィルターのメリット

CO2が逃げにくい

外部式フィルターは水を吸い上げて、ろ過し、水槽内に戻すまでに、水が空気に触れない構造になっています。水草を育てる為にはCO2が必要不可欠ですが、ろ過の過程で水が空気に触れないことで、より長い時間CO2を水中に留めることができます。これが、外部式フィルターが最も水草育成に適していると言われる要因の一つとなっています。

生物ろ過能力が高い

外部式フィルターはその他のフィルターに比べ、容積が大きく、より多くのろ材を入れることができます。バクテリアの住処となるろ材が多く入れられる=その分生物ろ過能力が高いと言うことです。また、サブフィルターを併用することで、ろ過能力をさらにアップさせることもできます!フィルターを併用すれば、メンテナンスを交互に行うことができる為、バクテリアを死滅させることなく水質を維持できるというメリットもあります。

メンテナンスの回数が少なくて済む

生物ろ過をメインとするろ過システムの為、ろ材を頻繁に取り替える必要がなく、一度バクテリアが定着すればメンテナンスの回数は数ヶ月に1回で済む為、管理がとても楽です。

見栄えが良い

フィルター本体を水槽台のキャビネットなどに収納でき、水槽に設置する器具は吸水・排水パイプのみなので、見た目がスッキリしています。また、パイプ類を透明なガラス製のものに変えることで、よりオシャレになります。特に見栄えを重視する水草水槽には非常に相性が良いです。

静音性が高い

他のフィルターの場合、水が落ちる音やモーター音が大きい場合がありますが、外部式フィルターの場合、モーターがろ過器の内部に内臓されている為、とても静かです。リビングなどに水槽を設置して普通に生活している分には、ほぼモーター音は聞こえないレベルです。もちろん耳をすませば聞こえますが、ワンルームに住んでいる方など、水槽がある部屋と寝る部屋が同じと言う方には最適なフィルターと言えるでしょう。

 

外部式フィルターのデメリット

値段が少々お高め

以下に60cm水槽用のフィルターの、種類別の価格を比較してみました。

種類 商品名 参考価格
投げ込み式フィルター GEXロカボーイ 445円
底面式フィルター ニッソーバイオフィルター 1420円
スポンジフィルター テトラツインブリラントフィルター 1710円
上部式フィルター GEXデュアルクリーン 2,530円
外掛式フィルター GEXスリムフィルター 2,890円
外部式フィルター エーハイムクラシックフィルター2213 9,280円

※底面式フィルター、スポンジフィルターはエアポンプ等も含めた価格です。

このように、他のフィルターと比べると、少々お値段が高めに設定されているのがわかると思います。しかし、様々なメリットがあることを踏まえると、十分お値段以上の価値があると思いますので、特に水草水槽をやる人はここでケチらずに外部式フィルターを選びましょう!

 

オススメの外部式フィルター

エーハイム/クラシックフィルター

外部式フィルターの王道と言っても良い商品です。外部式フィルターといえばエーハイムを思い浮かべる方も多いでしょう。シンプルで堅牢な構造から根強い人気があります。関連パーツも豊富で、アクアショップ、ペットショップでの取り扱いも多い為、パーツが破損した場合などの対処もすぐにできるのもポイントです。

 

テトラ/バリューエックスパワーフィルター

こちらもエーハイム同様非常に人気が高い商品です。ろ材を入れるコンテナが複数入っており、種類の違うろ材を入れる際に便利です。本体、ホース、パイプの色は黒で、エーハイムよりシックな印象です。

 

コトブキ/パワーボックスSV

アクア用品の老舗であるコトブキ工芸のパワーボックスです。呼び水用のボタンが付いており、呼び水が素早く楽に行えます。ホースを接続するダブルタップが360度回転するので、配置が自由にできます。こちらもろ材用のコンテナが複数入っています。僕自身もパワーボックスを使用していますが、使い勝手もよく、見た目もシンプルなのでオススメです!

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