今回は水草レイアウト水槽をやるうえで最もワクワクする瞬間と言っても過言ではない作業…
そう、水槽の立ち上げ作業をやりました!
立ち上げってどんなレイアウトにしたいか、しっかり考えて進めていかないと、レイアウトが完成する頃には気づいたら1日終わってしまってる、なんてこともありますよね。しかも出来上がったレイアウトもなんかイメージと違う…。アクアリウムあるあるですよねぇ…
今回はなるべく効率良く、失敗しないように水槽を立ち上げる為に意識したことを書いてみようと思います。
目次
レイアウトを組む前の準備
レイアウトの基本構図を知る
まずは、自分がどんなレイアウトを組みたいのか、組み始める前に構図をしっかり考えるのが重要です。
見切り発車で組み始めると「なんじゃこりゃ」なレイアウトになってしまう事が多々ありますからね…。うん、過去に多々ありました。笑
アクアリウムには以下のような基本的な構図が3つあります。まずはこの基本構図をベースにレイアウトを決めていくのが失敗が少なくて良いと思います。
凸型構図
中央に流木などの素材を配置し、両脇に空間を作るレイアウトです。
凹型構図
素材を左右に寄せて、中央部に空間を設けるレイアウトです。
三角構図
左右のどちらかに素材を寄せ、素材の反対側に大きな空間を設けるレイアウトです。
参考にするレイアウトをネット・SNSで探す
レイアウトが初めてで、イマイチイメージも湧かないという方は、基本構図をベースにネットで好みのレイアウトを検索してイメージを固めていくのがいいと思います。ちなみに、私が参考にさせて頂いているのはこちらのサイト。
アクアリウムショップのH2さんのサイトです。過去にレイアウトコンテストに出品された作品や、雑誌に掲載された作品がたくさん公開されています。レベルが高い作品ばかりで、同じレベルのレイアウトを作るのはなかなか難しいですが、とても参考になりますよ!
あとはネット以外にも、インスタグラムやツイッターなどのSNS上で検索するという方法もありますよね。ハッシュタグ「#アクアリウム」「#aquarium」などで検索すれば、日本だけでなく、海外の方のレイアウトも手軽に見ることができますからね。便利な世の中になったものですねぇ。
ちなみに今回は、凹型構図をベースに、イメージをイラストにしながらレイアウトを固めていきました。
水槽を設置する
早速水槽を設置してレイアウトを組んでいきますよ!水槽はなるべく水槽専用の「水槽台」の上に設置するようにしましょう。ちなみに、水槽を設置する場所を決める際は以下のポイントに注意しましょう。
- 水平な場所に設置する
- 電源は近くにあるか
- 水道は近くにあるか
- 直射日光が当たる場所は避ける(苔防止)
特に「窓際などの直射日光が当たる場所は避ける」という点は水草水槽にとって結構重要です。直射日光が入ると苔の原因になってしまいますし、かといって遮光カーテンなどで光を遮ったら部屋が暗くなってしまいますしね。
水槽台の選び方や設置する場所に関する注意点は、過去の記事に書いていますので参考にしてみて下さいね。
水槽内に素材を配置する
通常なら、ここからまずソイルなどの底床を入れていくのですが、今回は砂の箇所とソイルの箇所を分けたレイアウトにしたいので、先に石を組んでいきます。この石が砂のエリアとソイルのエリアを分ける仕切りの役目を果たします。
石を配置する
ちなみに、レイアウトに石を使用する場合には一つ注意点があります。それは、石を使用すると飼育水の硬度が上昇してしまうということです。石にはカルシウムが多く含まれており、これが溶け出すことで飼育水の硬度が上がります。種類にもよりますが、水草は弱酸性の軟水を好むものが多いです。硬度が上がってしまうと、うまく栄養を吸収できず成長不良になってしまうことがあるのです。
これを防止する方法として、石の酸処理という方法があります。酸処理について説明すると長文になってしまうので、今回は省略しますが、また後日記事にしてみようと思います。
石を左右に盛った凹構図です。
上から見るとこんな感じです。石で空間を仕切ったような形になります。石の手前の空間が砂を敷く予定の場所で、後ろの空間がソイルを入れる予定の場所です。
流木を配置する
次に流木を配置します。ちなみに、アクアショップなどで購入できる流木は一応アク抜きはされているのですが、完全ではないのでそのまま使用すると、流木の色素がにじみ出て水が茶色く濁ってしまいます。そのため、使用する前には必ずアク抜きをしましょう。
アク抜きの方法もいくつかあるので、また別の記事で紹介しますね。
石の隙間から出てきた木の根っこのイメージで配置してみました。ちなみにアクアリウムに良く使用される流木には、ホーンウッドやブランチウッドなどいくつかの種類があります。流木を使ったレイアウトを組む際は流木の種類を1種類に統一するようにしましょう。そうすることでレイアウトに統一感が生まれます。
石の隙間にウールを詰める
ソイルを入れる前に、石の隙間にウールを詰めていきます。これをやらないと、ソイルを入れた時に石の隙間からソイルが流れ出てきてしまいます。使うウールは上部フィルター用のウールを使用しました。
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これを小さくちぎって、石の隙間に入れていきます。せっかく組んだ石を崩さないようにピンセットを使用して慎重に入れていきます。これが終わればとりあえず石組みは終了です!
底床を作る
次に底床を作っていきます。まずはソイルを入れる前に、下地として園芸用の軽石を入れていきます。多孔質の軽石を入れることでバクテリアの住処を作ると同時に、通水性を確保するという意味合いがあります。
ADAのパワーサンドを使用する方が多いですが、費用削減のために軽石で代用される方も結構いらしゃいます。(パワーサンドと違い、軽石には肥料が含まれていませんが。)
通常は軽石を、100円ショップなどで購入できる洗濯ネットなどに入れて使用する方が多いのですが、今回たまたまこんな商品を見つけたので購入してみました!
ネット入り鉢底石!なんと、最初からネットに入っているという、まさにアクアリウムの底床用として開発されたような商品です。笑 これなら別に洗濯ネットを購入する必要もないですね。
軽石は水洗いしてから使用しましょう。通常はバケツに軽石を入れて洗います。軽石から汚れが浮き出て水が黒く濁りますので、濁りがなくなるまで4〜5回ほど繰り返し洗って下さい。今回はネット入りなので、このまま流水でゴシゴシ洗いました。
洗い終わったら、水槽に設置します。ソイルを敷く予定の、後方部分へ2つ設置しました。
ここからいよいよソイルを敷いていくのですが、だいぶ長くなってしまったので今回はここまで。次回はソイルを敷いて、水草を栽植して注水していくところを書いていきますので、次回も読んで頂けたら嬉しいです。それでは!
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