今回はカリウム肥料(液肥)「なんちゃってブライティK」を自作してみようと思います!
もはやアクアリストの大先輩達が、何度も記事にして頂いている内容なので「そんなのもう知ってるよ!」と言う方もいっぱいいらっしゃるかと思いますが、自分用の覚書きとして記事にしたいと思います。
目次
水草の成長に必要な3大栄養素
カリウム肥料の作り方を説明する前に、水草(植物)が成長するために必要な3大元素「窒素・リン・カリ」について簡単に説明します。実は僕も詳しく理解していない部分もあったので、こちらも自分用の覚書きです。笑
窒素
水槽内では、水草の枯葉や、生体のフンなどから供給されます。3大栄養素の中では一番多量に必要になります。
窒素不足の症状
- 葉っぱが萎れて小さくなる
- 全体的に貧弱な見た目になる
- 茎や葉が黄色くなり枯れる
窒素過多の症状
- 苔(緑藻)が生える
リン酸
水槽内では、フレーク餌や糞、生体の遺骸から供給されます。キューバパールグラスやグロッソスティグマなどランナーを伸ばす系の水草は比較的必要量が多くなります。しかし、窒素、カリウムに比べ、必要量はかなり少なめです。そのため、過剰になりやすい栄養素と言えます。
リン酸不足の症状
- 這う系の水草が這いにくくなる
- ランナーが出にくくなる
- 根の成長が悪くなる
- 極端に不足するとシダ類やモスが育たなくなる
リン酸過多の症状
- 黒髭苔が発生する
- pHが低下する(リン酸は酸性のため)
カリウム
そしていよいよ今回の本題のカリウムですね!カリウムは基本的には水槽内で自然に発生することはありません。窒素の次に多量に必要となる栄養素です。
カリ不足の症状
- 葉っぱが縮む・ねじれる
- 旧葉が白っぽくなる
- 白くなった葉っぱに黒い虫食い穴が開く
- 茎や葉脈などが赤味がかってくる
- 根腐れを起こしやすくなる
カリ過多の症状
- pHの上昇(カリウムはアルカリ性のため)
- カルシウム・マグネシウムの吸収を阻害する
- 代謝が低下し、窒素・リンが余る
これは言い方を変えると「換水するたびにカリウムは失われてしまう」ということですね。
準備する道具
前置きがかなり長くなってしまいましたが、要約すると…
「カリウムは水槽内で生成されないし、換水によって失われるから液肥で追肥してあげよう」ってことです。
それでは早速カリウム液肥の作り方を解説していきますよー!まずは必要な材料はこちらです。
炭酸カリウム
カリウム液肥の原料となるのが炭酸カリウムの粉末です。250gで600円程度で購入できます。この一袋で約2500mlのカリウム液肥が作れます。ブライティKは300mlで1800円なので格安ですね。
精製水
精製水はドラックストア等でも購入できますね。今回は作る量が少ないので、水道水を煮沸した後、冷ましたものを使用しました。多量に作って長期的に使用する場合は精製水で作成した方が良いと思います。
プッシュボトル
ポンプ式のプッシュボトルは100円ショップで購入しました。ボトルを購入する際は容量を確認してから購入しましょう。あとは1プッシュ何mlかも重要ですよね。これは購入した後に自分で測って確認するしかないです。
ろうと
アルミ ロート(漏斗) 12cm/漏斗 ろうと じょうご ファンネル
ろうとは必須ではないですが、ボトルに炭酸カリウムを入れる際にあった方が便利です。アクアリウムをやってると結構使うことが多いので、持ってると何かと便利です。
カリウム肥料(液肥)の作り方
炭酸カリウムをボトルに入れる
ADAのブライティKの場合、10%のカリウム溶液のようなので、今回は容量300mlのプッシュボトルに対して30gの炭酸カリウムを入れま…
ってよく考えたら300mlの容器に30gの炭酸カリウムを入れたら、水は300ml入らないですね。今気づきました。(笑)
精製水を入れる
精製水を入れたら炭酸カリウムがしっかり溶けるようにシェイクしましょう!炭酸カリウムと水が化学反応を起こし、若干熱が発生します。
完成!
完成です!A社のカリウム液肥の場合、20Lに対して1mlの添加を推奨していますが、水槽の状態を見ながら添加量は調整しましょう。
まとめ
市販のカリウム液肥は高額なので、添加頻度が多いとお財布的にもキツイですよね。自分で材料を準備すれば、格安で、しかも簡単に作ることができますので、ぜひやってみてください!
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